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『ソード・ワールド2.0 アニバーサリーブック テラスティア冒険録』感想。「SW2.0十周年記念シナリオ集。表紙には過去のリプレイに登場したキャラクターたちもちらほら」

TRPG:SW2.0
03 /23 2018


『ソード・ワールド2.0 アニバーサリーブック テラスティア冒険録』読了。

2008年から始まったSW2.0も今年でついに十周年。
というわけで、十周年を記念して出た本がこちら

●『内容』
十周年記念本とはいえ、内容としてはいつものシナリオ集。
今回は舞台に縛りがなく、大陸全土で対応レベルも幅広いとはいえやってることはいつもと同じ。

これらのシナリオは過去にイベントやコンベンションなどで実際に遊んだものを改定したのを掲載した模様。
なので、GMたちがどのようなときに作ったのか、またプレイしてどのようなことになったのかのコメントもある。

巻末には魔剣作成チャートも付録されている。
これはサイコロを振って魔剣のありか、持ち主、敵対者、形状、名前、能力などを簡単に決められるのでさっとシナリオやNPCを作るときに向いている。


●『感想』
個人的にはせっかくの十周年本なんだからいままでのリプレイやルールブックに登場したキャラクターのまとめやら舞台や地方のデータをまとめたものが読みたかったというのが本音。

SW2.0の年史にしても心もとない年表しかなく、サプリメントの出版記録だけでリプレイの出版記録もないので資料性も乏しい。

表紙には過去のリプレイに登場したキャラが多数登場しているだけに、もうちょっとキャラクターデータを載せてくれるのかと思っていただけにけっこうな肩透かしを食らったかな。

リプレイもかなりの数が出ているだけに、出来ればそれらのデータをまとめたものやNPCデータをまとめたものとかも読みたいんだけどな。
(むしろそういうのはネットのWikiの出番なのだろうか)


以下雑感。
・一番笑ったのはベーテGMシナリオによる水野良先生のプレイ。
「木造なんですね? なら火をつけます!」(まさにスイフリー)

・表紙は過去のリプレイに出てきたキャラが多数いるけど、わからないのがけっこういるな。

一番大きな人はたぶんルールブックのサンプルキャラクター(人間)さん。
中央にいるメイドさんは口絵にもいるセラ(『消えゆく街の異界譚』)
その上を飛んでいるドラゴンは『マージナルライダー』のグーちゃん。
その左上にいる反対になっている二本角ドレイクは『from USA』のアンセルムか?

左下にいる耳長メガネさんは今野隼史氏がイラストを描いた『アシュラウトの無限工房』のNPCルチア。
その上にいるのはジーク(『新米女神』)、その少し右でジョッキ掲げているピンク髪の女の子とドワーフは『Sweets』のソフィとギルロック?

その下にいる青い髪の女の子はヘザー(『BRAVE』)だろうから、隣にいるポニテさんはおそらくイングリッド(『聖戦士物語』)
(もしくは『千竜と刃の革命』のイルム)

2階にいる剣を持ったドレイクがこれまた今野隼史氏がイラストを描いたロラン(『竜伯爵は没落しました』)
そのやや右下にいるのが『拳と魔封の物語』のエイベル。
左上で耳を押さえているのは『要塞少女と契約の騎士』の重要NPCポルタ。

左にいる杖を持ったタビットは悩んだけどわからない。
メガネ掛けているタビットは『異界譚』のフリーゼだけどたれ耳なのでたぶん違う。
『たのだん』のポポかもしれないけどそちらはメガネがなし。
『新米女神』のイスミーはデブなので違う(酷い)

表紙右側にいる楽器弾いている子は口絵にもいるドワーフのエミリー(『レーゼルドーン開拓記』)
その上にいるミアキスは誰かなあ? 
上にいる人とあわせると『竜伯爵』のミレアとルドかもしれないけどちょっと違うと思うので断定できない。

そのほかにも
・ジークの隣の耳長さん→バトエルデン?
・その右にいる金髪さん。
・その上にいるふわふわ髪&耳当てつけてる人。
・その右にいる剣士。
・表紙右にいる帽子の人。

はまったくわからず。
ちょっと気になるので後で調べたら追記するかもしれん。


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感想リンク。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅠ(改訂版)~Ⅲ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅡ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅢ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックEX』感想。
『ソード・ワールド2.0 バルバロスブック』感想。
『ソード・ワールド2.0 ラクシアゴッドブック』感想。

『ソード・ワールド2.0サプリメント アルケミスト・ワークス』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント バルバロステイルズ』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント ウィザーズトゥーム』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント カルディアグレイス』感想。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』雑感。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』感想。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック ルミエルレガシィ』雑感。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック  ルミエルレガシィ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルール&データブック フォルトナコード』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント エイジ・オブ・グリモワール』感想。

『ソード・ワールド2.0ツアー(1) ルーフェリア』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ザルツ博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック フェイダン博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ユーレリア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ダグニア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ディルフラム博物誌』
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『ソード・ワールド2.0サプリメント エイジ・オブ・グリモワール』感想。「魔法文明時代を舞台にしたサプリメント。新種族のノーブルエルフ、マナフレア、新技能のグリモワール、アーティザン、アリストクラシーのデータも掲載」

TRPG:SW2.0
09 /24 2017

SW2.0サプリメント『エイジ・オブ・グリモワール』読了。

今回のサプリメントは数千年前の魔法文明時代が舞台。
なので新種族も新技能も魔物もほとんどが衰退ないし絶滅しているらしいのだが、別に出したければ現代に出しても良いだとか。

●『第一部 キャラクター』
新種族である「ノーブルエルフ」「マナフレア」のデータと、新技能である「グリモワール(秘術師)」「アーティザン(魔工士)」「アリストクラシー(貴人)」のデータがメイン。

・「ノーブルエルフ」
新種族である「ノーブルエルフ」はエルフの純強化版という感じ。
種族特徴が強化されたが、それと同時に近接戦闘にはさらに弱くなっている。
生まれのほとんどで新技能のアリストクラシーがあるので、これで覚えられるレギオン系技能を用いれば弱点を補強できるようになる。

・「マナフレア」
「マナフレア」はかなり特殊な種族。
魔法使い系技能が一切使えない代わりに、本書で追加された「アーティザン」技能に特化した能力となっている。

というのも、マナフレアには種族特徴で「マナの手」と呼ばれる第三の手があるのだが、アーティザン技能では3H武器があるためマナフレアが取得すると強いシナジーを得られるからだ。

・「グリモワール(秘術師)」」
グリモワールはシンプルに強い魔法使い系技能。
技能レベルごとにひとつずつ魔法を取得するという形式であり、魔法の中に攻撃も回復(気絶回復もある)も備えているのでシティアドベンチャーには向かないが戦闘に関してはこれだけでも十分にやっていける。

魔法文明時代は神への信仰が軽んじられていたり小神がまだ生まれていなかったりするので、それらの補填のためだと思われる。

・「アーティザン(魔工士)」
アーティザンも技能レベルごとにひとつずつ取得していくサブ技能。
簡単に言えばあらかじめ武器・防具・装飾品に「威力上昇」や「生死判定+3」といった魔法を仕込んでおき、場面場面に応じてMPを消費して効果を発動させるといったもの。

エンハンサー技能をより細かくしたものといった感じなので、MP消費もバカにならないがその分効果は高い。
マナフレアが使うことを想定されているためか、魔器と呼ばれる専用の武器には3Hのものもいくつかある。

・「アリストクラシー(貴人)」
アリストクラシー技能は今回の新データで最も特殊なものになっている。
これまたレベルごとにひとつずつ取得するのだが、「儀礼系」と「レギオン系」技能で大きく分かれている。

この儀礼系技能の方は新判定の「印象判定」(下記の「第三部:ルール」参照)で役に立つものだったり、ウォーリーダー技能のように味方への支援が出来るようになる。
(なお、設定上、魔法文明時代にはウォーリーダー技能は存在していない模様)

レギオン系の技能は新ルールであるレギオン(下記の「第三部:ルール」参照)を強化するもの。
これは過去にあったNPCによる支援ダメージをちゃんとルール化したようもので、技能所有者のダメージを肩代わりしたり敵に追加ダメージを与えたり出来るようになるもの。


また今回のサプリメントはすぐに遊びたい人のためにか「クイック作成」データも掲載されている。
オーソドックスな神官戦士や魔法使いの取得技能、装備品などが必要筋力別に載っているのでこれを用いれば好きな種族を選べばさっと遊ぶことが出来る


●『第二部 アイテム』
魔法文明時代のアイテムを多数掲載。

魔動機文明以降に誕生したアイテムのコンパチ品も多数あるが、新アイテムで「正しき信念のリング」のような既存装飾品の上位版や、防護点15の「エンペラーズマイト」のようなシンプルに強い必要筋力・威力を埋めるような武具なども収録されている。

ちなみにガイスターなど一部の武器は魔法文明時代には存在していないので使用不可能とのこと。


●『第三部 ルール』
主だったものは新規ルールである「レギオン」と、新規行為判定である「印象判定」

・「印象判定」
印象判定はアリストクラシー技能を基準に行う判定であり、貴族としての立ち居振る舞いや優雅さの基準という、わかるようなわからないようなもの。

既存の聞き込み判定をさらにパワーアップしたようなもので、シティアドベンチャー向けの判定と言える。

・「レギオン」
これは資金を消費してレギオンという軍団を編成して戦闘中に援護させることが出来るというもの。
レギオンには人、動物、魔法生物といったものがあり、騎獣と同じように全滅すると不名誉称号を手にすることになる。


●『第四部 ワールド』
新種族である「ノーブルエルフ」「マナフレア」、新技能「グリモワール(秘術師)」「アーティザン(魔工士)」「アリストクラシー(貴人)」の説明。
『アルケミスト・ワークス』や『イグニスブレイズ』であったものと同じで、その種族・技能の寿命や概要、オススメの使い方などを解説している。

その他にも魔法文明の歴史概要、地図、国家、NPC、年表などを掲載。
魔法文明時代は前期・中期・後期で状勢が大きく変わるので、
(例:デーモンルーラー技能は中期以降に発明される)
設定を忠実にしたい方は参照のこと。

魔法文明時代は貴族が平民を一方的に操ることが出来るので、そのあたりの細かいルールも詳しく書かれている。
PCは平民だと自由に遊ぶことが難しいので貴族が推奨されているが、支配の能力が及ばない士族といったものも用意されている。
グラスランナーなど貴族になれない種族もあるので、遊ぶときは一通り目を通しておくとよさそう。


●『第五部 GMとシナリオ』
魔法文明時代の冒険の指針とサンプルシナリオを一つ掲載。
冒険の指針ではレベル別の報酬目安やシナリオの作り方(導入・調査・真相究明or戦闘など)も説明している。


●『第六部 魔物データ』
新しい魔物データ18種類を掲載。
新蛮族のシャルトゥン種やユニコーンの上位種であるバイコーンなどがいるのだが、現代ではそのほとんどが絶滅している。

一番掲載数が多いのは前期魔法文明時代に猛威を振るった神紀文明時代の生き残りである神族のアストレイド種。
神聖魔法が【フォース・イクスプロージョン】と【ゴッド・フィスト】しか使えないという、シンプルに強い敵データになっている。


●『雑感』
今回のサプリメントは過去のものとはやや趣が異なる。
新データが多いものの、今までのゲームに追加して遊んでくれというよりもこの一冊でSW2.0とは似て非なる別世界のゲームを遊んでくれというようなものに近い。

というのも、新種族のノーブルエルフはアリストクラシー技能を取得し、貴族プレイを楽しむためのように設定されているのだが、その能力が現代では衰退しており事実上使えなくなっているからだ。

また、サプリメント内にクイック作成などもあるのでこの一冊だけを用いて遊ぶことに向いているので基本データ+このサプリメントだけでも遊ぼうと思えば遊ぶことが出来ると思われる。

こういう新データもりもりサプリメントはリプレイを読んだほうが理解が進むので、何かリプレイでないかな。


以下、雑感。
・グラスランナーは魔神召喚研究が盛んになってから発見されたって、完全に異世界人じゃないですかー!
・「マナポーション」登場のおかげで魔香水の誤飲事故がなくなったぞ!


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感想リンク。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅠ(改訂版)~Ⅲ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅡ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅢ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックEX』感想。
『ソード・ワールド2.0 バルバロスブック』感想。
『ソード・ワールド2.0 ラクシアゴッドブック』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント アルケミスト・ワークス』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント バルバロステイルズ』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント ウィザーズトゥーム』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント カルディアグレイス』感想。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』雑感。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』感想。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック ルミエルレガシィ』雑感。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック  ルミエルレガシィ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルール&データブック フォルトナコード』感想。
『ソード・ワールド2.0ツアー(1) ルーフェリア』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ザルツ博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック フェイダン博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ユーレリア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ダグニア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ディルフラム博物誌』

『ソード・ワールド2.0 ラクシアゴッドブック』感想。「『バルバロスブック』に続く文庫サイズのデータ集。46柱の神々のエピソードとデータに加えて新種族センティアンのデータも掲載」

TRPG:SW2.0
05 /26 2017

『ソード・ワールド2.0 ラクシアゴッドブック』読了。
SW2.0のデータ集。
以前出た『バルバロスブック』と同じようなお買い求めやすい文庫サイズの本です。
前回のはPCとして使える蛮族のデータやフレーバーテキストが中心になっていたが、今回はタイトルからわかるとおり神様が中心となっている。

以下、章別に紹介していく。

●「第一部:キャラクター」
新種族であるセンティアンのデータが掲載されている。

センティアンは神の使命により受肉した石像という変わった種族。
わかりやすく言えば『仏ゾーン』
事実上、不老不死同然なのでNPCとしては出しやすそう。
→追記:あ、ナイトメアも不老不死(だよね?)だった。

その生い立ちからわかるように、種族特徴もプリースト絡みのものとなっている。
消費MPが軽減したり、神聖魔法の魔力が上昇するなど素直に便利な能力が揃っている。

特徴的なのは、信仰する神によって種族特徴や穢れ度、初期ステータスなどが変化するということ。
第三の剣を信仰したときの種族特徴はトリッキーなものなので、上手く使えばかなり役に立つと思われる。


●「第二部:語り継がれる神話」
神々の相関図や本書に掲載されている神様たちが活躍する神紀文明時代の神話から、人と神との御伽噺など31本のSS(ショートショート)を収録。

主に時代順に並べられているのか、一番最初はライフォスがティダンやグレンダールらの仲間と共に旅に出て始まりの剣を見つける物語が掲載されている。
そして時は下りダルクレムとの確執から神々の戦争となり、魔法文明時代、魔動機文明時代となり、もっとも新しい湖の女神ルーフェリアの話まで続いていく。

神々の戦いというスケールの大きな話も良いのだが、個人的には神と人のエピソードがお気に入り。
ふらりと立ち寄った神様のおかげで命が助かった人もいれば、技術を極めた結果神になった者のエピソードや教訓話しなど童話や民話的な面白さがある。

特に邪神に関連した話は人々がそそのかされて道を踏み誤っていく様子を叙情的、または童話的に綴っているので、民話が大好きな人にはたまらないものになっていた。

以下、お気に入り作品と一言感想。

・『眠りの神との邂逅』
とある少年と少女の出会い。
このふたりの出会い自体もファンタジー世界のボーイ・ミーツ・ガールでとても王道王道しているのだが、最後の最後にあっと驚くサプライズが待ち受けている。
これはネタバレ無しで、そして出来ればこの話しだけ抜き出して読まずにページ順に読んでいって欲しいところです。

・『カルディア陣営の介入』
ユリスカロアが暴露する神々の時代の裏話。
これは公式設定でいいのだろうか(笑)

・『ソーンダークの悪意』
惑いと偽りの神ソーンダークによって運命を狂わされた少女の話。
神が直接表には出ず、暗躍した結果どうなるかをひとつのエピソードで見せている。
そのため、信仰している神官がどうやって暗躍するかを考える参考になる。

・『友が神となった日』
小神シムルグが神になった瞬間のエピソード。
王が神になったあとの最初の信者との出会いも美しいのだが、個人的にはシムルグとその騎竜の友情にグッと来た。

・『神たちの海釣り』
ル=ロウドとヴァ=セアンのナンセンスコント。
まるで『不思議の国のアリス』のようなとぼけたたやり取りで釣りをする神様ズ。
いやー、平和だなあ。

・『苦いお薬』
とある研究者が記した童話の別側面。
ある幸せな結末を迎えた童話だが、実は原典では毒薬の神が暗躍する物語だったということを解説と共に紹介していく。
幸せな結末、そして不幸な結末ふたつの童話が全文掲載されているので、童話に慣れ親しんだ人、そして童話の変容に興味がある人なら楽しめるだろう。


●「第三部:ラクシアの神々とその魔法」
過去に『アルケミスト・ワークス』や『ウィザーズトゥーム』、各種リプレイやゲームブックなどに掲載された46の神々の聖印と神像、神格と教義、格言から特殊神聖魔法までが掲載されている。

サプリメントごとに神のデータが増え、特殊神聖魔法が増えていったのでこうしてひとまとめになっているのはありがたい。
ただし、キュリアドラルなど9体の神の特殊神聖魔法のデータは載っていないので注意。
(キュリアドラルの特殊神聖魔法はリプレイ『ドラゴンスレイヤーズ』2巻に掲載されている。感想リンク


●「第四部:アイテム」
神や神殿に由来した武器や装飾品などをいくつか掲載。


●「雑感」
『バルバロスブック』と同じように、150PほどがSSで占められるというフレーバーテキスト好きには溜まらない一冊になっている。
過去に発売した『バルバロスブック』が好きならば間違いなく楽しめる一冊だろう。

小説としても楽しめるしまとめとしても有用だが、新規ゲームデータはやや少なめなので注意。
『バルバロスブック』では蛮族PCのデータがまとめられており新種族も四種類いたが、こちらではデータは特殊神聖魔法がまとめられている以外は新種族はセンティアン

くらいしかないので新種族のデータが欲しいという人にはやや不満が残るかもしれない。


以下、感想箇条書き。
・ダルクレム、メティシエ、ラーリスのシンボルデザインが若干変更。
・神々の相関図のユリスカロア様のコメントが雑い(笑)
・バトエルデン大司教の妹さんもこっそり登場。
・ルーフェリア様マジ女神。
・新アイテムの「神槍のマドラー」はルー様がコップをカチャカチャやって毒が入ってないか調べてると思うとめっちゃくちゃ可愛くね?
・ガメル神の格言「金は正しく使ってこそ価値がある」は間違いなく曲解される。
・学護神エッケザッカの間違った教えが『パラノイア』じみている。
・リルズ様ってあしゅら男爵なん?
・55Pの後うっかり重ねてページめくったせいで次のイラストがぶち切れティダン様に思えて大笑いした。
・そういえばSW2.0の世界だとアンデッドは神の力ではなく世界のルールなんだよな。


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感想リンク。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅠ(改訂版)~Ⅲ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅡ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅢ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックEX』感想。
『ソード・ワールド2.0 バルバロスブック』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント アルケミスト・ワークス』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント バルバロステイルズ』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント ウィザーズトゥーム』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント カルディアグレイス』感想。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』雑感。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』感想。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック ルミエルレガシィ』雑感。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック  ルミエルレガシィ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルール&データブック フォルトナコード』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント エイジ・オブ・グリモワール』感想。
『ソード・ワールド2.0ツアー(1) ルーフェリア』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ザルツ博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック フェイダン博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ユーレリア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ダグニア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ディルフラム博物誌』

『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ディルフラム博物誌』感想。「SW2.0博物誌シリーズの五冊目。蛮族領ディルフラムの情報のみならず、レベル15以上の蛮族PCを強化する求道者データも掲載」

TRPG:SW2.0
09 /20 2016


SW2.0の博物誌シリーズの五冊目『ディルフラム博物誌』の感想です。
今回はフェイダン地方の東にある蛮族領ディルフラムが舞台。
いつものようにもくじに書かれている項目ごとに紹介していきます。

●『第一部 ディルフラム追加データ』
八つの新流派や地方特産品アイテムなどのデータを掲載。
地方特産アイテムに明らかに正露丸が混ざってる気がするけど気にするな。

流派はコボルドニンジャのものや、ドレイク、バジリスクなど変身できる蛮族用の流派などがある。
他にも新騎獣としてディルフラムで流通しているトナカイと熊のデータや、新規作製ゴーレム、シルバースタチューのデータもあり。

ディルフラム地方のNPCとのコネクションに必要な名誉点も掲載されているが、蛮族側だと「友人」ではなく「好敵手」となっている。
もちろん、カーツとも好敵手になれる。


●『第二部 ディルフラムガイド』
ディルフラムを東西南北中央に分けて紹介。
北部にはさまざまな蛮族がおり、南部は厳しい寒さに見舞われ、中央は蛮族による支配が安定しているなど場所によってかなり住環境が異なっている。

場所柄フェイダン地方との関係性が深いのでNPCデータは『フェイダン博物誌』やリプレイ『新米女神の勇者たち』『USA』『サーペント』シリーズを読んでいるとくすりと出来るものが多々ある。
(例:ベレスファースト領やネイムレス失脚によりレッサーのまま足踏みしているヴァンパイアなど)

西部はフェイダン地方に隣接しているため血風領からの略奪に苦しんでいるなど、前々からリプレイでネタ混じりに交わされていた情報が書かれているのでリプレイファンなら読んでいるだけで楽しめる。
百変化さんは今回も跳び蹴りしているのでご安心を。


●『第三部 ディルフラムキャンペーン』
人族・蛮族PCでディルフラムを冒険するための指針(貨幣制度や集落や都市の規模など)、初心者用のシナリオひとつにシナリオソースをふたつ掲載。

その他にも新規データとして蛮族PCの超越者用種族特徴と、蛮族PC限定の「求道者」と呼ばれるデータも掲載されている。
求道者は超越者とは違いレベル15のままで留まり、新しく求道者技能に経験点を消費することで全能力値や防護点などを上昇させたり特殊能力を取得することが出来る。

能力値の上昇の幅が広いので(能力値は最大+30点、防護点は+10点)蛮族PCデータを用いればちょうど良い強さのエネミーを作りやすい。

新規データとしてはレベル16以上のフィジカルマスター技能やケンタウロス専用の騎芸、新しいバジリスクの邪視データなども掲載されている。

バジリスクの邪視は『バルバロスブック』では5種類しかなかったが、こちらではそれを含めた11種類が用意されているのでバジリスクを使いたい人は一見の価値あり。
邪視には戦闘中に効果を発揮するもの以外にも相手を操るといったものもあり、敵側のデータとしても使いやすいのがそろっている。

名誉点の追加説明もあり。
過去のルールブックや『バルバロスブック』では人族側・蛮族側片方の知名度のみが記されていたが、今回は名誉点によって反対陣営からどのように扱われているかが記されている。
基本的には通常のものと同じだが、敵対勢力へは知名度が伝わりにくい傾向にある。


●『第四部 ディルフラムの魔物たち』
ディルフラム地方固有の魔物と名前のある魔物データを掲載。

名前のある魔物データには『バルバロス・ロワイヤル』に出てきた四人で一人の十三魔将のデータなど、数人の十三魔将や名前ありドラゴンなどか掲載されている。
(『フェイダン博物誌』に掲載されたアルゴスやスキュラのラング、ダークナイトのアレクセイのデータなどは掲載されていない)

1~26まで幅広いレベルの魔物データが掲載されているが、当然といえば当然だがカーツのデータはない。


●『雑感』
過去の博物誌シリーズと同じように地方のデータが中心となっている。
新規蛮族PCのデータや蛮族の生態そのものに関しては『バルバロスブック』にしか掲載されていないので、蛮族PCで遊びたい場合はそちらもあわせて読む必要がある。

『ディルフラム博物誌』にはフィジカルマスター技能のデータもないので、『バルバロスブック』を読まないとドレイクやバジリスクの蛮族PCデータを活用できないので注意が必要。




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感想リンク。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅠ(改訂版)~Ⅲ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅡ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅢ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックEX』感想。
『ソード・ワールド2.0 バルバロスブック』感想。
『ソード・ワールド2.0 ラクシアゴッドブック』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント アルケミスト・ワークス』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント バルバロステイルズ』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント ウィザーズトゥーム』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント カルディアグレイス』感想。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』雑感。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』感想。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック ルミエルレガシィ』雑感。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック  ルミエルレガシィ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルール&データブック フォルトナコード』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント エイジ・オブ・グリモワール』感想。
『ソード・ワールド2.0ツアー(1) ルーフェリア』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ザルツ博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック フェイダン博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ユーレリア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ダグニア博物誌』感想。

『ソード・ワールド2.0 バルバロスブック』感想。「リザードマンやケンタウロスなどの新規蛮族PCのデータや、蛮族のライフスタイルなど魅力的なテキストが満載の一冊」

TRPG:SW2.0
07 /23 2016

『ソード・ワールド2.0 バルバロスブック』読了。
今月に発売したばかりの新しいデータブック。
これがめっちゃくちゃ面白かった!

こういった本はいままで大判ならいくらでも出ていたけど、文庫ではけっこう珍しい。
なのでどんな内容かと思ったけど、ほぼ半分ほどのページがSW2.0の世界を深めるフレーバーテキストというものだった。

これはもう、ファンタジー世界の日常が大好きな自分にとってたまらない一冊。
古い本を持ち出して申し訳ないが、『アイテム・コレクション』や『シティ・コレクションク』を読んだときのワクワク感を再び味わえたというもんだ。

以下、目次別にどういう項目があるかをまとめてみる。

●『第一部:キャラクター』
新規蛮族PCであるドレイク(ナイト)、バジリスク、リザードマン、ケンタウロスのデータを掲載。
加えて、過去に『バルバロステイルズ』『カルディアグレイス』『イグニスブレイズ』に登場した

・ドレイク(ブロークン)
・ダークトロール
・ラミア
・ライカンスロープ
・コボルド
・ウィークリング(ガルーダ、バジリスク、マーマン、ミノタウロス)
・ラルヴァ
・バルカン

の蛮族PCデータも掲載されている。

なお、ドレイク(ナイト)は魔剣を持つドレイクであり、このため『バルバロステイルズ』で初登場した魔剣を持たないドレイクは「ドレイク(ブロークン)」と記述されるようになった。


●『第二部:蛮族たちの生態』
個人的本書の目玉。
サプリメントにある種族や技能などのフレーバーテキストと同じような形式で蛮族のデータを種類別に小説&イラストつきで紹介している。

種類別といってもドレイクやゴブリンといった種族としての分け方ではなく、「下級の妖魔たち(ゴブリン、コボルドなど)」や「強大なる支配者(ドレイク、バジリスク)」というような分類がなされている。

どの蛮族も寿命や生態系(卵生・胎生の違いや社会性など)が掲載されており、ファンタジー生物事典としても有用となっている。

以下、コラムタイトルと紹介された蛮族を列挙する。

・「下級の妖魔たち(ゴブリン、レッドキャップ、コボルド、グレムリン)」
・「殺戮するもの(ボガード)」
・「剛力の蛮人(ミノタウロス、ゴーリー)」
・「造られしもの(ハイゴブリン、タロス、インビジブルゴースト)」
・「剽窃の魔動機師(アンドロスコーピオン)」
・「誇り高き戦士(ケンタウロス、トロール、バルカン、ガルーダ)」
・「異形の戦闘者(ガネーシャ)」
・「姿を偽る者たち(オーガ、ラミア、ライカンスロープ、ルサルカ、ローン)」
・「狡猾なる捕食者(スキュラ、レイヴン)」
・「強大なる支配者(ドレイク、バジリスク)」
・「不死の支配者(ヴァンバイア、リャナンシー)」
・「空と地と(アードラー、フォルミカ)」
・「巨体を誇る者たち(ジャイアント、イエティ、フォモール、ドラゴニト、スレイガー、ヘカトンケイレス、ギガントール、サイクロプス)」
・「水に棲む者たち(リザードマン、ギルマン、サハギン、マーマン)
・「呪われし美女(メデューサ、ゴルゴーン)」
・「魔法の達人たち(フェイスレス、サキュバス、リストリカン)
・「歌うものたち(サテュロス、セイレーン)」
・「異神の守護者(リャグ)」


●『第三部:シナリオ』
蛮族PCで遊ぶ場合の指針とサンプルシナリオをひとつ掲載。

蛮族PCで人間社会と係わり合いにならず完全に蛮族の中でのし上がろうとする場合、買い物や報酬の扱いが通常とは異なることになるので、その辺の取り扱い方を詳しく説明している。


●『第四部:ルールとデータ』
ドレイク、バジリスクの変身後のデータ周りと、変身中専用の新技能「フィジカルマスター」の詳細。そして追加アイテムや名前を持つ魔物データが掲載されている。

ざっとこんなもの。
他にも、コラムで貨幣神ガメルのことが書かれていたりといつものようにさらりと重要なことが載っています。
(ガメルさん古代神なのになんでいままでずっとスルーされてたのん?)

まだデータ部分は熟読していないので、あとでそっちの感想も書くかもしれない。



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感想リンク。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅠ(改訂版)~Ⅲ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅡ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックⅢ(改訂版)』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルールブックEX』感想。
『ソード・ワールド2.0 ラクシアゴッドブック』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント アルケミスト・ワークス』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント バルバロステイルズ』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント ウィザーズトゥーム』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント カルディアグレイス』感想。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』雑感。
『ソード・ワールド2.0キャラクター&データブック イグニスブレイズ』感想。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック ルミエルレガシィ』雑感。
『ソード・ワールド2.0アイテム&データブック  ルミエルレガシィ』感想。
『ソード・ワールド2.0 ルール&データブック フォルトナコード』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント エイジ・オブ・グリモワール』感想。
『ソード・ワールド2.0ツアー(1) ルーフェリア』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ザルツ博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック フェイダン博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ユーレリア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ダグニア博物誌』感想。
『ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ディルフラム博物誌』

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