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『シャロン』2巻 感想。

ラノベ感想
05 /30 2013
シャロン〈2〉死者は愛を求めない (メディアワークス文庫)シャロン〈2〉死者は愛を求めない (メディアワークス文庫)
(2012/10/25)
田名部 宗司

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田名部宗司著『シャロンⅡ 死者は愛を求めない』の感想です。
前巻に引き続き、ハードボイルドミステリ&アクションな作品。
うん、今回も面白い。これは、けっこう好みだな。

今回も、知恵や閃きよりも、足や荒事で謎を解くための手がかりを捜す、ハードボイルドなミステリになっています。

いいねえ。ほどよくスプラッタで、ほどよくラブコメで、かなりなアクション。そして、変態を少々。
こう書くと、わけわかわからんと思われるかもしれないけど、実際にそうなんだもの。

同じ作者による、電撃文庫の『幕末魔法士』ほど恋愛を盛り込んでいない。これが、ラブコメ度の低いところね。
今回は、一緒に行動する新ヒロインの女探偵も登場するんだけど、あまり恋愛関係にまでは発展しなそうだし。

スプラッタってのは、描写の問題。
主人公はわりと不死身で、血がドバドバ出たり、体の半分が吹っ飛んでも生きているようなやつだけど、その描写をグロくしすぎないで、アクション部分のひとつのしているからね

これは完全に個人の好みなんだけど、一般向けレーベルでの異能力アクションものだと、ときどきやたらとエログロなのもあるからね。
この作品くらいだと、アクション描写の一部として普通に読むことが出来る。

あ、変態は1巻でも活躍した、大佐と女装メイドのことですので。
この人たち、いろんな意味で最強すぎる(笑)

しかしこの作品、グロいところはけっこうグロいよね。惨殺死体やら、爆死した死体の描写がやたら細かいし。
でも、そのグロさ、というか、主人公の能力を謎の解決に応用しているのは上手かったな。
主人公は死体を再生させることが出来る能力があるんだけど、これを応用したミステリ部分の解決策が上手い。そして、エグイ。

ネタバレになるので伏字にするけど、

(※伏字※)
遺体の上半身だけを修復し、それを証拠にして犯人を追い詰める。
(※伏字※)

このあたりなんか、特殊設定ミステリとしてけっこう面白いと思ったしだいです。
倫理的な問題はさておき、確かに上手い方法だわ。

1巻はそれだけでけっこう完結していたけど、この2巻からは続けられるような布石をいくつか出して来たかな。
めっちゃんこ面白い! という感じではないものの、丁寧な文章のアクションを読みたいときにはうってつけの作品なので、続きがあるならぜひとも読みたいですね。

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感想リンク。
『シャロン―死者は神を語らない』感想。
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