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『トリックスターズ(MW文庫版)』感想。「久住四季のデビュー作! 電撃文庫の魔術ミステリがメディアワークス文庫でリメイク!」

ミステリ・SF感想
01 /29 2016



メディアワークス文庫、久住四季著『トリックスターズ』読了。

2005年に電撃文庫から出版された著者のデビュー作のリメイク版。
ざっと読んだけど、基本的には電撃文庫版と同じだね。

魔術がある世界で殺人事件が起き、挑戦状を叩きつけてきた殺人犯を探し出すことと作者の仕掛けたトリックを見抜くのが目的という、ミステリ的な稚気にあふれた作品。

改めて読むと、現在数多く出版されているライト文芸レーベルのミステリそのままな作風だったんだな。
本格ものとして読んでしまうと可能性を排除しきれず、唯一無二の結論と呼ぶにはちょっと弱いので赤点なものの、インパクト重視のミステリとしては悪くないというやつ。

ライト文芸が流行ってくれたおかげでいまでは珍しくはないものの、出版当時はライトノベルレーベルでよくもまあここまでミステリミステリした作品が出たものだと驚いたものだ。

佐杏さん(表紙の人)の性別が女性から男性になっているので何かしらのネタが仕込まれているのかとも思ったけど、とくに何もなし。
この性別変更は気になる人もいるだろうけど、元からさっぱりした性格の人なのであまり違和感はなかったな。

しかしそのせいで、佐杏さんの発言が冗談ですむセクハラから冗談ですまないセクハラになっていたりなんだり。
(具体的に言うと、MW文庫版50P、電撃文庫版60Pのあれのこと)


『トリックスターズ』はこの後も引き続きメディアワークス文庫でリメイクされるようです。
このシリーズは続く『L』『D』とミステリ度が高まっていくので、興味のある人はそちらもどうぞ。
特に『D』はこれと『L』を読んでいることが前提となっているような謎ですので。

このまま同作者の『ミステリクロノ』までMW文庫でリメイクされると個人的にはとても喜ぶ。
特殊設定ミステリとしてはトリスタよりも上だと思うのに、3巻で止まってるんだものねあれ。

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感想リンク。
『ミステリクロノ』感想。
『ミステリクロノ』2巻 感想。

『星読島に星は流れた』感想。
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