映画感想:『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』「脚本の改変が光る1989年公開作品のリメイク版。変更点がとても上手いので、旧版を見たことがある方はぜひご視聴あれ」

藤子・F・不二雄作品感想
03 /31 2016
『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』
感想書いていなかったのでさらりと書いておきます。

1989年に公開された『ドラえもん のび太の日本誕生』のリメイク版。
今回のは手放しで「面白い!」と褒めることが出来た。
むしろ、旧作よりも今回のリメイク後の方が好みだったと言っても良い。。

まずは、覚えている範囲で変更点をまとめてみる。
ネタバレ全開ですので、未視聴の方はご注意を。


・6万と1年前のギャグがカット。
・7万年前に行ったときにタイムマシンをドンブラ粉で沈める。
・しずかちゃんの想像に対して「少女趣味」といった反応がなくなる。
・襲ってくる動物がサイみたいなのからバイソンに変更。
・「ここから僕の土地」がのび太からではなくスネ夫から言い出す。
・柔らかい土の例えがプリンから豆腐に。
・のび太が二本の木がねじれて組み合わさっているところから動物の遺伝子を組み合わせることを思いつく。
・スネ夫の「大根飯だけどね」の台詞がカット。
・大根丸かじりあたりのやりとりが変更。
・家出関係の話とのび太のママとパパの描写の追加。
・3時間だけ家出を言い出すのがしずかちゃんに変更。
・襲ってくる動物がワニからオオサンショウウオになっている。
・ドラえもんがハムスター相手にご乱心。
・ほんやくこんにゃくがお味噌味から醤油味に変更。
・富士山の近くで休憩追加。
・ヒカリ族の宴が丸々カット。その代わり、住むところを整える描写が増加。
・マンモスを追い詰める場所を崖下からぬかるみに変更。
・ツチダマがギガゾンビに破壊される。

 このあと、再びクラヤミ族に攫われたひかり族を助けに行くところから大きくオリジナル展開になる。

・マンモス(TP)による救助を丸々カット。その後の展開も大幅に変更。
・遭難中にのび太が見る幻覚が裁判風のものから家出関係のものに変更。
・ギガゾンビ、ククル、ヒカリ族の出番増加。


今回は上手いリメイクのお手本という内容だったな。
家出という、現在だと冗談ですまないような題材を扱っているためか、心配する家族の描写を増やしたのは納得といったところ。

その点以外にも、終盤の展開を変えたのは大成功でしょう。
旧作では、タイムパトロールの解決が唐突すぎたり、ギガゾンビが一気に小物になるなどあまり褒められなかったものを、ドラえもんたちとヒカリ族の協力によって解決するようになっていた。

上手いのは、ちゃんと解決のための伏線も張っていたところ。
ギガゾンビが操る巨大な像を破壊するために、ククルが「マンモスはぬかるみに落として動きを止めた」と教えてくれたおかげでドンブラ粉を使い動きを止めてから倒すことを思いつくと、ちゃんと視聴者に解決策を提示している。

それ以外にも、ドラえもんにヒカリ族には必要以上の手助けをしないで文明の進歩を見守るようなことを言わせておいて、それがギガゾンビを倒す方法に繋がるなど伏線の扱い方が見事。

下手なリメイクだと解決策を変えようとして伏線を入れ忘れたり、突然設定が生えたりするのに上手く脚本に落とし込んでいた。
これは、新しくなったドラ映画の中で一番面白かったなあ。

最後には防寒具を来たドラえもんが氷の上(氷の下には都市?)に立っている姿でまた来年と言っておしまい。


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感想リンク。
『ドラえもん のび太の大魔境 』感想。
『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』感想。
『ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~』感想。
『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』感想。
『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~』感想。
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