ラノベ感想:『ガーリッシュナンバー』1巻。「小説版はアニメの前日譚。作者お得意の捻くれぼっち主人公による業界批判も見所だが、新人声優の成長物語としても綺麗に整っている」



渡航著『ガーリッシュナンバー』1巻、読了。

現在アニメが放送中の作品。
こちらが原作というわけではなく、アニメの前日譚を小説で発表という形式になっている。

作者が俺ガイルこと『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の渡航氏であり、そちらでも捻くれぼっちによる青春物語が色鮮やかに描かれていたのだが、この作品も似たようなもの。

女子大生で新人声優である烏丸千歳の成長を中心にしつつ、声優業界、さらにはアニメ業界全般をひっくるめて「この業界はおかしい」と疑問を投げかけている。
(例「声優志望は三十万人もいるのに、声優だけで食べていける人は三百人足らず」など)

そういった業界の内情やら批判めいた要素も見所ではあるのだが、基本ラインはちゃんと声優を目指す女の子の成長物語になっているところが面白い。

千歳は人生舐めきっているようでその実、数年前までは情熱に燃えていたというあたりにもそれが強く現れている。
ただ、今は仕事があまりない状態のため目標の価値を図りかねているなど、このあたりも同作者の俺ガイルの主人公、比企谷八幡とほぼ同じだな。
中学時代までは色々やっていたが、失敗続きで高校生になった今はもうすべてを諦めているというやつ。

そんなやさぐれ中の千歳視点では声優の卵たちとの腹黒コミュニケーションを中心にし、兄である悟浄の視点ではより具体的に業界の内情について語るという二段構成なのはアニメ版と同じ。

悟浄が考える千歳の将来やら、業界のさまざまな事情などは当然ながら小説版のほうが描写が多いので、そういうなんちゃって業界ものが好きな人ならこのあたりのシーンも楽しめそう。

この悟浄視点のシスコンさや日常でのイチャコラっぷりは、兄妹スキーとしてはとても大喜びであった。
千歳と悟浄くんの関係は床をのたうち回るほどの萌えを感じるのじゃ。

アニメ版の前日譚であり、メインの五人はまだ知り合いではないのでアニメで五人のことを気に入った人には物足りないかもしれないが、この手の綺麗ごとばかりではない捻くれた青春ものが好きな人なら楽しめるとは思う。

二巻もすでに発売しているようなので、近いうちに買って読みます。


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