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『蒼穹のカルマ』5巻 感想

ラノベ感想
03 /09 2012
蒼穹のカルマ5 (富士見ファンタジア文庫)蒼穹のカルマ5 (富士見ファンタジア文庫)
(2010/06/19)
橘 公司

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フルスロットル開始な第5巻。
ここからは一気読み推奨で、最終巻までお話が連続しています。

役者はそろった。あとは踊るだけだ。
そんな台詞をいいたくなるほど、登場人物たちが自由きままに行動する。
いままでもそれは同じだったけど、展開はコメディの文法に落としこまれていた。ここからは、それにシリアスも混ざっていく。

カルマが魔法少女になっていたり、マキナさんがブルマ姿で立たされていたりと、まいどおなじみのバカコメディ。
そんな、いつもどおりの悪ふざけから一転、大バトルに発展していき、さらには前々からちょっとした問題が生じていたカルマとアリサの関係も一歩前進するなど、展開の繋げ方が上手すぎる。

背景に重い設定が存在するからこそ、このコメディからシリアス、シリアスからコメディの温度差に納得が出来、展開の不自然さを失くすことができるのだろう。
カルマが1巻のころからただただ言い続けている『アリサのことを愛している』とはどういうことか。それを、ギャグではなくシリアスなノリにしても成功させた。
この巻から、『蒼穹のカルマ』はたんなる悪ふざけを楽しむ作品だけじゃなくて、真面目にやっても十分に面白いんだぞ、ってことをはっきりと見せてくれたと思っている。

すでに、魅力的なキャラは余るほどいる。ならば、話を面白くするために必要なのは、登場人物を増やすことではない。キャラを掘り下げる物語と、伏線を楽しめる展開を用意すればいい。
そんな作者の声が聞こえてきそうなほど、納得のいく感動が用意されていた。既刊分のムチャがなくちゃ、あの説得力は生まれないからねえ。

ある意味、
「第一部完!」
と叫びたくなるほどに、衝撃的で熱血全開な展開だったのに、振り返ってみればまだまだ七合目。
この後すぐに、『蒼穹のカルマ』シリーズで最高の一冊だと確信している6巻が待っているとは。いやはやまったく、最初に読んだときは想像もできなかったよ。
ここまで楽しんだ人なら、まず間違いなく続きを読みたくなるだろうけど、次の6巻だけは別物。
この巻で感じた面白さと同じかそれ以上のものが必ず用意されるだろう、とハードルを上げに上げまくって読んでください。

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感想リンク
1巻~3巻 感想
4巻 感想
・6巻 感想
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