ラノベ感想:『りゅうおうのおしごと!』「アニメ化も決まった激熱将棋ライトノベルの第1巻。ヒロインが9歳なのは将棋の厳しさを忠実に描くためなので他意はありません」


GA文庫、白鳥士郎著『りゅうおうのおしごと』
アニメ化も決まったので今更ながら1巻の感想を書いてみる。

将棋を題材にした珍しいライトノベル。

中学生でプロ、16歳で竜王になった主人公だが、タイトル獲得後はプレッシャーなどから連敗を繰り返していた。
そんなときに、9歳の女の子が弟子にしてくださいとはるばるやってきて……。

と、メインヒロインがロリっ子なので人を選びそうなものの、やってることはガチガチの将棋青春もの。

この手の作品でよくある「才能のあるアマチュアがプロを倒す」ようなシナリオにせず、「アマチュアとプロの間では絶対に越えられない壁がある」という常識を大前提にしている点はとても高く評価したい。

将棋や囲碁といった盤ゲームものをティーン向けに作ろうとするとどうしてもアマチュア対プロといったものになりやすいのだが、本書ではそういったものは極力排しプロの世界とアマの世界をはっきりとわけていた。

アマチュアはどれだけ強くてもプロから見れば実力は劣り、そんなアマチュアだろうとも女流棋士よりはよほど強いという将棋界の厳しい現実をこれでもかと見せ付けてくれている。

そうやってプロの世界の厳しさを説明しつつ、タイトルは得たもののスランプ気味な主人公が新しい才能に出会って復活を遂げるという王道スタイルは『ロウきゅーぶ!』のような流れといえば通じる人には通じるだろう。

このロリっ子ヒロインなのだが、これが予想外に将棋との相性が抜群だった。
作中でも「将棋を覚えるのに9歳では遅すぎる」と、将棋の強さは才能ありき、そしてそれと同じくらいに費やした時間が重要ということを伝えている。そのため、成長途中のヒロインや主人公は若ければ若いほど良い。

ラノベなんだからヒロインは女子高生、いやいや女子中学生くらいにしましょうよと妥協してしまいそうになるところを前のめりに攻めて9歳の小学生をヒロインにした作者の英断には蒼山サグ賞を授与したい(勝手に人の名前で賞を作らない)

1巻の段階ではまだ作者も手探りだったのか「竜殺! ゲオルギウス」といった必殺技めいた単語(やってることは香車による端攻め)が出てくるものの、2巻からはそういう部分をなくしてガチガチの将棋もの(時々ロリもの)になるのでめげずに読み続けてください。特に3巻は激熱なので青春もの好きは必読です。オススメ。
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