ゲーム感想:『Fate/Grand Order 亜種特異点Ⅲ 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負』「まさに『Fate 宮本武蔵ルート』と呼ぶにふさわしい完璧な短編」

FGOの剣豪七番勝負をクリアしたので、ツイッターに書いた感想を加筆修正。
ネタバレ全開になるんで、クリアしていない人は注意ね。


今回のシナリオは完全に「これでノベルゲーは向こう十年は安泰だな」と思えるほどビンビンに研ぎ澄まされた内容だった。
昨年末の終章でもそう感じたものだったが、今回のはさらにそれをはっきりと意識できるほど綺麗に完結した短編だったと言えよう。

なぜ、十年後も安泰と思えるのか?
簡単だ。このシナリオを読めば、感化された若者が同じような『魔界転生』オマージュのチャンバラ活劇を、そして『Fate』オマージュのボーイ・ミーツ・ガールを書くと断言できるほどの面白さだったからだ。

FGO第1部もボーイ・ミーツ・ガールとして、そして出会ってきた仲間たちとの絆の物語という少年漫画の王道を行く完璧なシナリオだったのだが、今回のはそれよりもやや年齢層を上げてきた。

いや、むしろもう完全にこう言い切ってしまおう。
このノリは、00年代のノベルゲーそのままだ。

今からおよそ十五年ほど前。
当時、タイプムーンやニトロプラスなどのエロゲメーカーが出した熱いシナリオのゲームと同じ面白さがここにはあった。

FGOの設定も、カルデアという場所も、それどころか主人公である藤丸立香の存在すら脇役にして、完全完璧に宮本武蔵を主人公にしたストーリー。
これはもう、実際に読んでみてくれとしか言えない。


設定の扱い方が本当に上手い。
平行世界ネタはFate時空ではすでにお馴染みだけど、それを使い、女の宮本武蔵は正当な歴史では存在しない→彼女の帰る故郷はすでにどこにもないと逃げ場をなくしてからの奥義開眼までの流れが最高に熱い。

帰るべき場所を失い、さまざまな平行世界を歩んだからこそ見つけ出せた答えと、最後に待ち受ける最大最強のライバル。

あらゆる可能性をそぎ落とした武蔵の剣と、真逆を行く小次郎の剣。
以前からある小次郎の設定と対をなすようにした武蔵の設定には、ただただ脱帽の一言。

すべての戦いが終わったあとの美しすぎるCGとBGM、そして別れ。
エピローグすらも蛇足と思えるほどの完璧なビターエンドと、どこを切っても自分が愛したノベルゲーそのままだった。


大満足。
数少ない不満点をあげるとすれば、これをプレイするためにはFGO1部をクリアしなくてはならないことか。
これ単品でも綺麗に完結しているのでラノベ好きにもオススメしたいのにすぐにプレイさせられないのが残念すぎる。

十年くらい前だったらこれ単品でもパッケージ化されていただろうになあと思わなくもないのだが、そこは時代の流れなので諦める。
ともかく、シナリオが絶品なので遊べる方は是非どうぞ。

――――――――――
感想リンク。
『Fate/Grand Order』6章
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