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雑記:「異世界ものとサブジャンルについての覚え書き」

雑記
01 /06 2018
例によって例のごとく今年も異世界ものについての雑記を書きますよ。
では、いってみよう!


昨今は異世界ものが流行しているという論調がまかり通っている。
流行自体は自分も否定しないし事実であると感じてはいるのだが、しかし、メインジャンルとサブジャンルをごっちゃにしている向きが強いとも感じている。

そこで、今回は「サブジャンルとしての異世界もの」について自分なりにまとめてみることにした。

サブジャンルとは何か。
この言葉も今は意味が多様化しているが、大きくわければ以下のふたつになるだろう。

1:ジャンルを細分化したもの(例:ミステリにおける安楽椅子探偵など)
2:主題ではない要素(例:『君の名は。』におけるSF設定など)

今回話題にするのは(2)についてだ。

異世界(トリップ・転生)ものの歴史はとても古く、アニメどころか小説から神話にまでさかのぼれることはすでに周知のことだろう。

ことアニメだけに限定しても、ここ数年はWEB小説からスタートした『Re:ゼロから始める異世界生活』や『この素晴らしい世界に祝福を!』などがヒットしたことは記憶に新しい。

しかし、これらの作品の多くは「主題ではない要素」としての異世界ものだ。
『Re:ゼロから始める異世界生活』はタイムループものが主題であり、『この素晴らしい世界に祝福を!』はギャグが話のメインとなっている。
(このあたりは以前に書いた異世界ものの分類についても参照されたし:リンク

「異世界」という要素を際立たせるためには、それと平行して「通常の世界」も描かなければならない。
例を挙げるならば、映画『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』が有名だろうか。

これはのび太たち地球人が重力の弱いコーヤコーヤ星に行くことで活躍するという、いわゆる異世界チートものに該当する作品である。
これはまさに「異世界での冒険」という、異世界をメインにした作品と言って過言ではない内容だろう。

一口に「異世界もの」といっても、サブジャンルかメインジャンルかによって作品の雰囲気はがらりと変わってくる。
サブジャンルは読んで字のごとく作品を成立させるための要素の一部、マクガフィンでしかないからだ。

現在の異世界ブームというのは、サブジャンルとしての異世界ものも間違いなくその数に入れられてのことだろう。
何よりも肝心なのは、今現在はむしろサブジャンルとしての異世界もののほうが主軸になっているのではないかというところにある。

前述したように、サブジャンルとメインジャンルでは作品の雰囲気は大きく異なっている。
そのため、異世界ものをメイン(あるいはサブ)として楽しみたい人がそうでない作品と出会い、楽しめずに終わったという事例も増えているのではないか。

少し前に騒がれたファンタジーシャワー問題もこれの一種だろう。
『JKハル』の異世界要素はあくまでも発端やオチに使われる部分でありシャワーが存在するかどうか、またその技術についての説明うんぬんはメインに絡むものではないのだが、気になる人は当然ながら気になってしまうもの。
こういった不幸な事故はそこかしこで起きているのではないか。


話はまだ途中なのだが、長くなったのでここまでの話題をまとめておく。

・異世界ものにはサブジャンル(マクガフィン)としての異世界ものもある。
・異世界との差異をメインにすると異世界チートものになりやすい。
・サブジャンルまでをも範疇に加えてジャンル語りをすると論点がずれやすい。
・メインジャンルである異世界ものとサブジャンルである異世界ものを取り違えると不幸な事故が起きやすい。

以上。
後日に『ソードアート・オンライン』を例にしてより具体的に話を続けていきたいと思います。

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関連リンク。
雑記:「アニメにおける異世界転生ものブームという間違いについての指摘」
雑記:「異世界転生ものとパロディ文化についての私見」
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