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『火の国、風の国物語』2巻、3巻。感想。

ラノベ感想
07 /17 2012
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傑作ファンタジー小説の続刊。
始めから続きありきの物語だったので、2巻と3巻の感想を同時に書いちゃいます。

1巻ではアレスのキャラ立てだけに費やされたような感じだったけど、2巻では反乱軍側の主人公である、ジェレイドにかなりスポットが当てられていた。

1巻のころからだいたいわかっていたことだけど、農民による反乱なので、ジェレイドたち反乱軍のほうにも正義がある。
むしろ、現代人の視点からすれば、ジェレイド側が正義といったほうがいいだろう。

こうやって、アレスとジェレイドの立場が真っ向から敵対するものになるので、ダブル主人公の構図が出来上がる。両陣営に正義がある物語なので、これは正解だね。
ダブル主人公にすることで、戦いもどちらが勝つかわからなくなるので、緊張感を維持できているので、大正解でしょう。
この要素に加えて、ことあるごとに補給路が重要であると強調したり、戦闘が軍と軍のぶつかり合いなので命令の伝達が重要であるなど、『銀河英雄伝説』のような面白さが出てきているな。

王国軍の英雄であるアレスと、農民の英雄ジェレイドのぶつかり合い。
アレスを『ヤン提督+ラインハルト』だとすれば、ジェレイドは『ヤン提督+オーベルシュタイン』といったところか。

アレスは個人の力量としては突出しているのに、周囲のやっかみなどからその力を十全に生かせられないでいる。
ヤン提督の立場とラインハルトの立場を、上手い具合に融合させて強すぎない状況になっている。

一方のジェレイドは、冷酷な計画を立てるも、その理由は一度でも負ければ後がないという状況が関係しているのが面白い。
ヤン提督のような立場に立たされ、オーベルシュタインのような精神で戦と挑まないといけないといったところか。

どちらの陣営も魅力的だけど、個人的にはやはりアレスを応援してしまうな。
彼の英雄物語というのが、この『火の国、風の国物語』だと思っているので、アレスが活躍するだけで嬉しくなってしまんだよね。

アレスがご執心の姫様である、クラウディアさまとの関係もそこそこ進みそうな雰囲気が漂っているので、ラブコメよりもラブロマンスが好きな身としては、ふたりの関係を応援してしまう。
最後はやっぱり、身分違いのお姫様と結ばれないとウソだよねえ。


・続けて3巻の感想。今回は短編集。
ジェレイドたち反乱軍(解放軍)の始まりを描いたもの。

解放軍側のエピソードを掘り下げるという意味では必要だと思うけど、本編のほうは小休止って感じだね。
知恵や罠やはったりで貴族の軍を退けていくジェレイドを見せて、彼の非凡さを見せると同時に、その絶望的な状況を描いているのは上手いなあ。

これだけ早くから、両英雄が対面することにも驚いたけど、ラストでもまた暗雲が立ち込めるとは。
たんなる短編集に収まらず、ちゃんと次回への布石を打っているのは嬉しいところ。

このまま、アレスにさまざまな困難や悩みを与えて、英雄として成長させるのかな?
続きが楽しみです。

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感想リンク。
『火の国、風の国物語』1巻。感想。
『火の国、風の国物語』2巻、3巻。感想。
『火の国、風の国物語』4巻、5巻。感想。
『火の国、風の国物語』6巻、7巻。感想。
『火の国、風の国物語』8巻、9巻。感想。
『火の国、風の国物語』10巻、11巻。感想。
『火の国、風の国物語』12巻、13巻感想。
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