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『新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT(ぺらぺらーず編)』の感想。

ラノベ感想
09 /14 2012
新ソードワールドRPGリプレイ集NEXT(1) ロマール・ノワール (富士見ドラゴンブック)新ソードワールドRPGリプレイ集NEXT(1) ロマール・ノワール (富士見ドラゴンブック)
(2004/08/20)
グループSNE、藤澤 さなえ 他

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クリティカル・クライマックス―新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT〈9〉 (富士見ドラゴン・ブック)クリティカル・クライマックス―新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT〈9〉 (富士見ドラゴン・ブック)
(2007/07)
藤澤 さなえ、グループSNE 他

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ソード・ワールドRPGリプレイ、読み返し祭りの第2弾。今回は、『新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT』
TRPGについての説明は、前に書いたこちらを参照してください。

この『新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT』のパーティーは、通称『ぺらぺらーず』
メンバーのほとんどが盗賊であり、話術が得意(ぺらぺら)なことに加えて、全員の生命力が低いという紙装甲(ぺらぺら)なパーティとなっている。

この作品は、GMの話の作り方のせいか、それともPCの悪ノリのためか、妙に下ネタが多いのが特徴といえば特徴のひとつ。
表紙イラストを見てもらえればわかるとおり、TRPGリプレイ集の中でもやたらと絵柄が昨今のライトノベル的というかなんというかで、女の子がじつに可愛らしい。
その表紙の期待を裏切らないためか、カラーイラストも水浴びやらドロチラ(ドロワーズチラ)などがとても多い。
けれども同時に、スキンヘッドでふんどしマッチョな兄貴の挿絵もあるので要注意な!

女性キャラの露出はさておき、本書の最大の特徴といえば、主人公格のクレスポだろう。
彼は平均値の半分以下のHPしかないので、戦闘どころか高いところから落ちただけで死んでしまいそうになるほどの、ぺらぺらの名に恥じない貧弱な体をしている。
それだけでも、冒険者として何かが間違っているのに、パーティーに専業戦士がいないので、盾となるメンバーまで不在ときている。
そのため、ぺらぺらーずが取る作戦は『いかにして敵と戦わないか』というものになってくる。
なので、普通の冒険者とはまったく違う戦い方を選ぶのだが、それがとても面白い。

持ち前の素早さと知力から、敵より早く行動していかに相手を無力化させるかを第一に考える。
魔法で眠らせるのは当然として、鞭で絡め取ったり、網を投げたり、武器を狙ったりと、相手の生命力をなくすことではなく、戦闘不能を目的にして戦うのだ。
たんなるパワープレイでなくて、こうやって相手を捕縛するだけでもゲームクリアーとなるのは、TRPGの魅力のひとつだね。

そうやって、対人戦では相手を瞬時に倒すか、逆に瞬殺されるかという戦い方をするのだが、鞭や網で動けなくすることのできないモンスター相手には非常に弱いときている。
GMが苦戦しないと想定している場所で苦戦してしまうという部分もまた、TRPGの面白さだろう。

登場するダンジョンがTRPGとは思えないほど凝っていたり(4Pにもわたる図版付きダンジョンなど)敵モンスターが他のソード・ワールドシリーズでは登場しないオリジナルのものだったりと、細かい部分で非常に手が込んでいるのも、魅力のひとつ。
そのダンジョンの攻略方法もまた、トラップを警戒していかに死なないかを考えて慎重に行動するのだから、いやはや人間の考えることはどこまでも面白いものですなあ。

これを読めば、対人戦でバカ正直に剣をぶつけ合ったり、罠がないかとドアを調べたり、部屋の中に入ったりするなどという、ごくごく普通のRPG的手段がいかにおかしいかということが理解できることでしょう。
正統派な英雄譚とはとてもいえないけど、けっこう笑える変化球です。


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感想リンク。
・『ソード・ワールドRPGリプレイ集』(バブリーズ編)の感想。
『新ソード・ワールドRPGリプレイ集(へっぽこーず編)』の感想。
『ソード・ワールドRPGプレイ集×S』(猫の手冒険隊編)の感想。
『ソード・ワールド2.0リプレイ』(『拳と魔封の物語』)の感想。
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