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『ノーゲーム・ノーライフ』2巻 感想。

ラノベ感想
10 /10 2012

ファンタジー世界を舞台にした、国盗りゲームバトル『ノーゲーム・ノーライフ』の第2巻。
今回は、めっちゃくちゃ面白いぞ!
前巻も、ゲームとファンタジーが上手く融合した良作だとは思っていたけれど、さらに面白さがレベルアップしたね。

今回登場するゲームは『しりとり』 
いままで、ゲームを題材とした作品で何度も使われてきた定番の遊びだね。
(最近だと、ジャンプの『めだかボックス』で西尾維新が挑戦していましたね)

しりとりといっても、たんなるしりとりではない。
『ノーゲーム・ノーライフ』で登場するのは、『具象化しりとり』という、ファンタジー設定を使ったものだ。
ルールはこれ。

1:既出の言葉を口にしたら負け。
2:30秒答えられないと負け。
3:継続不能となったら負け。
4:言葉は何語でも可能。

以上の四つは、言うなれば普通のしりとりのルールでしかない。『具象化しりとり』の特別ルールは、ここからだ。

5:イメージできないものを口にしたら負け。
6:口に出したものがその場にあれば消える。
7:口に出したものがその場になければ出現する。
8:これらの出現と消失は、プレイヤーには及ばない。

つまり、『水』と口に出せば、ゲームをする空間(仮想世界全体)から水がなくなってしまうが、プレイヤーの体を構成する水分には影響しない。
その場に存在しない『ゴリラ』を口に出せば、本物のゴリラが登場する。というものだ。

相手は人間とは違い、半永久的な寿命に加えて、食事も睡眠も必要としない種族なので、持久戦では絶対に勝ち目はない。それどころか、体も非常に丈夫なので、通常で考えられるような武器や兵器もまったく通用しないという、文字通り人外の相手だ。
そんな強敵相手に、上記の『具象化しりとり』というゲームひとつで戦っていく。
この展開が、もうトンデモなく面白い。

しりとりで「水爆」と口に出せば、本当に水爆が現れて周囲を焦土に変えるという、ファンタジー設定ならではの無茶っぷりから、「女性服」と言っては、MF文庫チックなぼんくらエロハプニングになるなど、いろんな意味でぶっとんでいる。

ゲーム小説としても、ここ最近の作品ではトップレベルの面白さと勢いがあるのに加えて、異種族によって徐々に国土を減らされていき、いまや滅亡寸前という、ファンタジー世界の国際情勢もとても面白い。

あと、こういった作品でお馴染みの、『地球人しか知らない知識』と『異世界人しか知らない知識』の扱いかたなども非常に上手い。
たんなるギャグやファンタジー部分だけに使わず、ちゃんとゲーム部分にも生かしているところなど、ゲーム小説としても、ファンタジー小説としても大満足な出来と言えましょう。

たった250Pほどの作品の中に、ゲーム・エロコメ・ファンタジーなどを詰め込む手腕は脱帽だね。
具象化しりとりだけでも丸々1冊は持たせられるエピソードだったのに、それすらも前座でしかないのだから。まさか、この面白いゲーム以上の衝撃が最後に残されているだなんて、夢にも思わなかったよ。
ほんと、「作者さん、なんでいままでイラストレーターだったの!?」ってくらいに、展開がスピーディーでメチャンコ面白く、上手い。
小説や漫画や映画に限らず、作品というのは一本の中にこれくらい詰め込んでくれるほうが好みだよなあ。

1巻の時点では「けっこう面白い良作」という評価だったけど、この巻からは「名作の予感を秘めた、注目の期待作」になった。
ゲーム小説、そしてファンタジー世界での異文化交流が大好きな身としては、間違いなく3巻も買っていきたいところ。
続き、早くだしてー!

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感想リンク
『ノーゲーム・ノーライフ』1巻
『ノーゲーム・ノーライフ』3巻
『ノーゲーム・ノーライフ』4巻
『ノーゲーム・ノーライフ』5巻
『ノーゲーム・ノーライフ』6巻 雑感。
『ノーゲーム・ノーライフ』6巻 感想。
『ノーゲーム・ノーライフ』7巻

『ノーゲーム・ノーライフ』16種族についてのメモ。
・ライトノベル感想:榎宮祐作品は人間賛歌だ!
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