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『LIFE!』感想。「吹き替えに芸能人を使うのは止めてよホント……」

映画感想
04 /04 2014
観て来ました。『LIFE!』
タイトルの通り、吹き替えが酷すぎて作品の評価がまともに出来ません。

映画は吹き替えで見るほうが好きなんですが、これはもう擁護のしようがないほど酷かった。
映画が始まった直後から、

「主人公の吹き替え下手糞だなあ」

と思っていたものの、吹き替えがナインティナインの岡村隆史さんだったのね。
そうとは知らずに映画館に行ったのが運のつき。映画のつまらなさと相まって途中から冗談抜きで体調不良になるほど苦痛な2時間だった。
自分が声フェチなのも関係しているんだろうけど、下手糞な演技を長時間聞かされるのは精神的にキツイですね。

演技に抑揚や感情を感じさせる重みがなく、どの場面でも同じボソボソ声と、映画の台詞なんだか隣で座っている人の呟きなんだかわからなくなるくらいの酷い代物だった。
母親や妹は標準語なのに、主人公のウォルター・ミティだけ関西弁なのも変だし、何よりシリアスな雰囲気もすべてぶち壊しになっている。

本当、勘弁してほしい。それしか言えない。
役者の雰囲気にあわせて役の設定を変えるのは国内ドラマだけに留めてよ(そっちも許せないけど)
途中で1回だけあったシリアスな演技はそれほど悪くなかったので、ずっとそれで押し通してくれればよかったのに。


内容感想。
この映画、原作は『異色短編集』の中の一編でもあるので、奇妙な味の海外作家好きにはある程度は有名な作品でしょう。

もともと原作の設定が好きだったものの、原作のショートショートは短すぎて設定を上手く料理できていないもったいない作品だと昔から思っていた。
元となった映画『虹を掴む男』も、スパイ映画としての側面が強くてつまらなくはないがそこまで面白いものじゃなかった。
それで三度目の正直といった感じで挑戦したものの、撃沈。今回もアレレな出来でした。

出版社に勤めるウォルターだったが、雑誌が廃刊することが決まり次が最後の仕事となる。
最終号の表紙を飾る写真のネガがカメラマンから送られてくる予定だったのだが、そのネガが同封されていなかった。
ウォルターはネガを手に入れるため、カメラマンのいるだろう場所を探して海外を飛びまわるというのが大体のあらすじ。

元の作品も白昼夢要素があまり上手く使われていなかったけど、今回もだったね。
序盤のアクションシーンで数回登場するものの、それはまったく内容と絡んでこない。結果的に、主人公が重要なことを聞き逃したという部分だけでしか活用されなかった。

そのアクションシーンやスペクタクルなシーンも、序盤~中盤に少しだけ登場するのみで、全体的にロードームービーとしての雰囲気が強くなっている。

今回のリメイク版だと、原作であった白昼夢になったときの「ポケタ・ポケタ」という特徴的な音もカットされたので、どこからが夢なのかわからなくなるのも個人的にはマイナスだったかな。


お話そのものにしても、じつに先が読みやすい陳腐なものだった。
有名なカメラマンが廃刊になる雑誌のために、最高の写真を尊敬する社員のために送るというのだから、勘が良い人なら紛失した写真がどのようなものなのかすぐに察しがつくだろうし。
(実際、自分の予想したとおりのオチでした)

そうやってオチが読める作品、つまりは驚きがない作品なだけに、あとは主人公への共感や感情移入が面白さの肝になるだろうに、なぁんで吹き替えに芸人を起用しちゃうのかなあ?

「うちの寿司は鮮度が売りなんですよ。でも食中毒が怖いから火を通しますね」

ってくらいに、一番面白いところを切り捨てるようなやり方としか思えないし。

映画館で映画を観るのは好きなんだけど、こんなことされるともう劇場に足を運びたくなくなるよなあ。
事前にチェックしなかったのも悪いんだけど、わざわざ劇場で下手糞な吹き替えを聞くくらいならレンタルでいいやって気になってくるし。
そんなわけで、ここ最近劇場で観た映画の中では一番最低な作品になってしまいましたね。残念。

↓ちなみに、こちらが原作本です。
新装版出ているなんて知らなかった。
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