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『コップクラフト』4巻 感想。「HAHAHA(ガヤ笑い)」

ラノベ感想
05 /13 2014
コップクラフト 4 (ガガガ文庫)コップクラフト 4 (ガガガ文庫)
(2014/03/18)
賀東 招二

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3年ぶりの新刊、『コップクラフト』の第4巻。
今回はコミカルで小粒な物語だけど、かなり面白かった。

賀東先生の文体は好きだなあ。
くどい表現がなくて読みやすい上に、そこかしこでアメリカンなユーモアが発揮されているからね。
今回も、

163Pより引用

「ひでえな、半殺しじゃねえか」
「全殺しにするつもりだった。正当防衛だ」
「法廷で言ってみろよ。こいつの弁護士が喜ぶぜ」


など、重大な場面でも飛び交う軽口の応酬なんかは、向こうさんの小洒落た雰囲気が好きな身としてはとても楽しめた。

これ以外にも、警察官が手続きが面倒だからとホームレスの死体を自分の管轄外の場所に移動させたら、二時間後にはまた元の位置に戻っていた(別の警官も同じことを考えた)という小エピソードなど、じつに米ドラマらしいノリはお見事。

このエピソードを単なる小話として終わらせずに、
「このように、実際の組織というのはドラマなんかと違って杜撰もいいところだ」
と、お話の伏線として活用するところがとても上手い。

このあたりの、細かいエピソードの積み重ねが物語全体の大きなエピソードに関わってくるという描き方は、ベテラン作家だと思わせる風格だったな。
新人作家作品だと、お話をストレートに転がすだけで終わっちゃうことが多いからね。

そんなわけで、満足。
賀東先生の作品は久しぶりに読んだけど、そういえば富士見ファンタジア文庫で『甘城ブリリアントパーク』というのを出しているんだったな。
今度、読んでみようかな?

甘城ブリリアントパーク 1 (富士見ファンタジア文庫)甘城ブリリアントパーク 1 (富士見ファンタジア文庫)
(2013/02/20)
賀東 招二

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