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『トロール・ハンター』感想。「大真面目にバカバカしさを貫き通してくれた怪獣映画の佳作」

映画感想
08 /29 2014
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このあいだサタ☆シネで『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』が放送されたせいか、なぜだかモキュメンタリーがマイブーム。
まだ見ていなかったものをいくつか見てみたけど、B級だらけの中でこれはけっこう面白かった。
ノルウェー映画の『トロール・ハンター』です。

モキュメンタリー映画とは、ようするにドキュメンタリー風に撮影したフィクションのこと。
古くは『食人族』などがあり、99年の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が謎のヒットを遂げてからB級ホラー作品がかなり出たと記憶している。
(『REC』とか『グレイヴ・エンカウンターズ』とかそんなの)

件の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』がヒットしたものの内容がアレすぎたということもあり、一部のぼんくら映画好きのあいだでは案外メジャーなこのジャンル。
過去の類作の例からこの『トロール・ハンター』もまったく期待しないで見たものの、意外なほど面白かった。

タイトルからわかるとおり、ファンタジーでおなじみの愚鈍な巨人であるトロールがノルウェーに実在し、政府が秘密裏に野生動物として保護しているという体で物語が進む。

モキュメンタリーらしく、序盤は学生たちがトロールを撮影することになるまでの流れをゆっくりと描くのでかなり退屈なのだが、途中から徐々に面白くなってくる。

トロールは飯食って交尾することしか脳にない野生動物でしかなかったり、トロールの管理人は残業手当が出ないことに嫌気が差したからこのことを公表しようとしたりと、ファンタジーの欠片もないところがとても面白い。

トロールの生態にしても、日光を浴びせるとビタミンDを体内でカルシウムに変換できないために、体が膨らんで爆発したり石化してしまうなど、伝承に出てくるトロールの弱点を現代的な解釈で落とし込むところなどはファンタジー好きにはたまらないものがあるし。

こうやって、生々しいトロールの生態やら、管理人の日常があるからこそ、存在しないはずのトロールがあたかも実在するように感じてしまえるんだろうな。
このあたりは、モキュメンタリーを上手くつかっていると思う。

終盤にプロカメラマンが登場するまではまた退屈な展開が続くのだが、ラストで巨大なトロールが登場してからは再び面白くなる。

巨大生物の足の間を車で駆け抜けたり、襲い掛かるトロールに光を浴びせて怯ませたりと、普通に怪獣映画しているし。
個人的には、『怪獣映画』というくくりなら同じモキュメンタリーである『クローバーフィールド』なんかより何倍も楽しめたな。

モキュメンタリーはこの『トロール・ハンター』のように、
「そうだったら面白いなあ」
と思わせるような作風か、『グレイヴ・エンカウンターズ』みたいに、
「ねえよwww」
とツッコミ待ちな作風なものが好み。

正直なところ、ハリウッド製作のCGバリバリアクション大作を見慣れた人にはまったくオススメ出来ないものの、嘘ものを大真面目に作るという、関心出来るバカバカしい映画が好きな人にはオススメできます。
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fujimiti