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『ソード・ワールド2.0リプレイ 戦慄のトリプルクラウン(上)』感想。「七人のGMによるアンソロジーのようなリレー形式TRPGリプレイ。清松みゆきGMのミニゲームがすんごく面白い!」

ラノベ感想
11 /22 2014

SW2.0リプレイ『戦慄のトリプルクラウン(上)』読了。
おお、こいつは面白い!

SW2.0でお馴染みの七人
(秋田みやび、川人忠明、北沢慶、清松みゆき、田中公侍、藤澤さなえ、ベーテ・有理・黒崎)
による、リレー形式リプレイ。
七人が持ちまわりでGMを担当し、それ以外のときはプレイヤーとしてゲームに参加する。
毎回五人のPCが登場しふたりがお休みするので、誰が誰を演じているのかわからないのも面白さのひとつ。
このPCの中の人はこの人かなあ、という個人的な予想は↓のほうの雑感に記入しましたので、参考にでもどうぞ。

さて、感想。
リレー形式の企画は内容の総合性が取れなくなることが多いんだけど、これは逆に大成功というところが不思議だ。むしろ、普通の長編リプレイよりも好きだった部分もあったし。

おそらくは、小説ではなくTRPGリプレイだからこそだろうか。
小説だと、著者が交代すると文体やら雰囲気が大きく変わってくるのだが、リプレイだと地の文がほとんどないのでそういった影響があまりない。
逆に、登場人物を共有していることでそれぞれのGMの個性が際立つようになっているので、アンソロジーのような面白さを味わうことが出来た。

リレーの順番もよかったのかなあ。
先陣を切る北沢慶氏が倒すべき敵やら因縁を作り、田中公侍・清松みゆき両氏が話を膨らませたりまとめたりする中で、藤澤さなえ氏がすべてをぶちこわすという綺麗なコンビネーションだったし。

リレー以外にも大きな特徴となるのが、ふたつのお題からGMがセッションを事前に考え、さらには始める直前にもうひとつのお題まで組み込まなければいけないという要素でしょうか。
これによって北沢GMや田中GMのように頭を抱えたり、清松GMのような名作が生まれたり、藤澤GMのような迷作が生まれたりと、とても面白い気まぐれさを見せてくれた。

個人的には、清松みゆきGMのセッションが一番面白かった。
これはお題に恵まれたということもあるけど、ゲーム好きならワクワクする要素が目白押しなミニゲーム中心のリプレイだったし。

そのミニゲームというのがこういうもの。
へクス(六角形)マスのMAPを使用した運送依頼で、プレイヤーはコストを消費して馬車をカスタマイズしトラブルに対応できるようになっている。
馬車は方向転換するたびに荷物が揺れて壊れるので、出来るだけ直線距離で移動しなければならない。
しかし、途中で出てくるエネミーや障害物によって運行が阻止されるので、プレイヤーたちは馬車に張り付いて守ったり、先行して敵を手早く退治していくなど戦略・戦術両面で知恵をしぼらなければならないという、じつにゲーマー心理をくすぐるものとなっていた。

正直なところ、このミニゲームを読めただけで一冊分の価値があったと思うくらい、じつに「遊んでみたい!」と思わせるものでした。
へクスMAPや馬車のカスタマイズコスト、荷物の消費計算式など必要なデータがすべて掲載されているので、ぶっちゃけ丸パクしていつか遊んでみたいです。

そんな清松みゆきGMによるゲームゲームしたリプレイは問題ないんだけど、藤澤GMがいろんな意味ですべてを吹き飛ばしたことも書かないわけにはいかないでしょう。
これはもう実際に読んで頭抱えてくれとしか言えないけど、これだけは言わせてくれ。藤澤GMの頭の中はどうなってるんだ(笑)

先月に発売した『竜の学舎と守護者たち』でもパンツが話題になったのに、二ヶ月連続でパンツがキーワードになるとは。
雑誌掲載時期とかの関係で偶然だとは思うけど、謎のサプライズをありがとう。


そんなわけでかなり面白かったので、下巻も楽しみにしています。
お祭り企画だし上下巻だからすぐに下巻も発売すると思ったのに、来月には発売しないのね。続きが早く読みたいなあ。

以下、箇条書きの雑感。
・マキシム様、かなりのダメ神説。神も信者もよく考えた末に失敗するとは。
・スピネの捨て駒戦法を見て、妖精(精霊)を石つぶてのように扱っていいのかよってのは無印SWのときから言われていたなと思い出す。
・ミアキスはパンツはかない種族。言質は取ったからな!
・233Pの「握ればこれくらいですからね。こんなのなら五十枚は軽く食べられますよ」に隠し切れない狂気を感じる。

・中の人は誰が誰なんだろうか? 休んだPCや作中の発言や行動などから照らし合わせてみると、
北沢慶⇒アクセル
田中公侍⇒セリアン
藤澤さなえ⇒ラヴ
清松みゆき⇒フレア
だと思うけど、まだ不確定。他の三人は不確定要素が多すぎるのでまだ不明。

フレアは藤澤リプレイの時に内容の破天荒さにツッコミいれていたし、299Pで清松GMがフレアの近況を事細かに説明したりしているのでたぶんあってると思う。
清松リプレイのときに休んでいたアクセルは197Pで「魔王系かな」と反応していたので、おそらくは北沢氏だと思うし。

あとのふたりはほぼイメージなので根拠は薄い。
いちおう、201Pで藤澤GMはシャルは山へ芝刈りに、ラヴは川に洗濯へと性別逆転した配役で話しているのは中の人の性別を意識したからなのではないかとか、こじつけな理由はあるけど。

――――――――――
感想リンク。
SW2.0リプレイ、全作品紹介。
『戦慄のトリプルクラウン(下)』
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コメント

非公開コメント

おそらく、シャルはベーテ氏ではないかと予想。本人がリルドラケン大好きなのでw

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

あー、たしかにシャルはベーテさんっぽいですね。リルドラケン好きって言ってますし、好きな小物とか用意するのもそれっぽいですし。
『BRAVE』のアジュールもベーテさんっぽいですよね。リルドラケンだし、装備が海賊帽とイカリとかかなりこだわっていたし。

アジュール = ベーテ氏に目から鱗です!
言われてみれば、それっぽい!。アゴウの流派技使ってましたし、そのアゴウ流の流派って原案はベーテ氏なんですよね。
――あと、クロエは秋田みやびGMではないかなと思うんですが(動物好きなので)、どうでしょう?

Re: タイトルなし

アゴウ流、創始者はベーテさんでしたか! ますますそれっぽい(笑)
秋田みやびさん=クロエというのもそれっぽいですね。下巻の担当回が楽しみです。
SW2.0のリプレイはこういった中の人を想像するのも面白さのひとつですよね。

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