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ラノベ感想:『魔弾の王と戦姫』12巻。「MF文庫では珍しい戦記ものライトノベルの12巻。戦記ものはサブキャラの生涯がやたらとカッコいいものになるの法則」

ラノベ感想
08 /06 2015

川口士『魔弾の王と戦姫』の12巻。
アニメにもなった本作。いままで感想書いていなかったけど、ちゃんとシリーズは追っていますよ。

MF文庫Jでは珍しい戦記もの。
魔剣や竜、魔物みたいな化物は存在するものの、それらはあくまでも一部であり基本的には人間同士の戦争しかしていないというわりと硬派な作品。

今回はけっこう面白かったな。
個人的には、第二部になってからの6~10巻の話がいまひとつ好みとは違っていたのでやや読む気力がダウンしていたものだけど、ここにきてまた盛り返してくれた。

今回は、レギン王女への反乱と西のザクスタンとの戦いがメイン。
反乱の際に名前ありの騎士があっさりと死んだりするあたりが戦記ものの魅力。

主人公のティグルや戦姫たちはトンデモ武器を持っているけど、サブキャラは普通の人間ということもあり平気で死ぬから気が抜けないよなこの作品。
そんなこともあってか、自分としては戦姫たちが出てこないときのほうが好きなんだよね。

で、そのあとのザクスタンとの戦い、というよりも敵側の将軍シュミットのエピソードが濃ゆくてカッコいい。
騎兵は金がかかって戦場には大量に投入できないという話をしておいてから、あえてその騎兵だけの軍隊を作りたいと考えたかつてのシュミット少年がいまや数万の兵を束ねる将軍とか、なにこの素敵ポジションな敵さんは。

隣国に侵略し食料を確保するために略奪はするけど無駄な殺しはしないなど、悪人として描かれていないところも応援したくなる一因。
不可能とまで言われた夢を果たし隣国にまで攻め込んでちゃくちゃくと戦果を挙げていくなど、判官贔屓全開で思わず勝利を応援したくなってしまった。

戦記ものはこうやって敵キャラの人生やら、いまの地位にいたるまでのエピソードにカッコいいのが多いんだよなあ。『銀河英雄伝説』なんて、そういうのの宝庫だったし。
そのシュミットの末路もじつに戦記ものらしい記述であったりと、かなり好みにあっていた。

月光の騎士軍も近い将来解散する運命にあるなど、全体的に終わりに向っていそう。
このまま15巻くらいで綺麗に終わらせてくれるなら最後まで楽しめそうだな。続きが楽しみ。

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感想リンク。
『魔弾の王と戦姫』13巻
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